小笠原ツアーより帰宅
2006-08-03


禺画像]
昨夜,小笠原より帰宅しました。
これまでのダイビングツアーの中で,
最長の移動時間を要しました。
行きは2泊3日(東京1泊,船中1泊)で
帰りは1泊2日(船中1泊)です。
行きの移動時間だけでも
沖縄に行って潜って帰ってこれます。

しかし,その移動時間の長さを十分帳消しにして余りある
中身の濃いダイビングができました。

海の青が濃かった。
なにせ,日本列島から南へ1000km。
島の周辺はすぐそこ水深1000mの紺碧の海。
島周りがすでに外洋です。
イソマグロ,ロウニンアジ,マンタ,イルカなどの
大物たちが,島からさほど離れないところに
続々と出没します。
驚きです。
さらにマッコウクジラウも
船上からじっくり観察できました。

そして,太平洋ど真ん中でスキンダイビング。
水深1000m,透明度50mの紺碧の海。
前後左右ただただ青一色だけの世界が自分を取り囲む。
透明な水がどこまでも続いているはずなのに,
青以外何も見えない。
距離感というものが完全に麻痺してしまう。
大海に投げ出された体ひとつ。
あまりにも無防備なことも忘れ,
夢中になって潜降,浮上をくりかえす。

船から声がかからなければ,
そのまま我を忘れてしまっていたかも知れない。


小笠原は暑かった。
いや,熱かった。
太陽の光が肌を刺すように容赦なく照りつける。
「肌から煙が出てるんじゃないか。」
とバカなことを思うくらい,
ジリジリ焦げてしまいそうな感覚になる。
「太陽が痛い。」
「太陽から逃げないと,危ない。」
初めて太陽を,恐いと思った。

島の周囲はほとんど断崖絶壁で,
まるで人を寄せつけまいとするかのように,
険しく切り立ち,そそり立っている。
人が住むことのできる土地はわずかだ。
数百年の昔,この島々に移り住み,
生活を営み始めた人々の並々ならぬ苦労がうかがえる。

誕生してから後,一度も大陸とつながったことのない海洋島。
その特殊な自然環境から,
固有種と呼ばれる独自の進化をとげた生物が豊富だ。
しかし,外来種の激増や
人間生活の影響による環境の変化にともない,
すでに絶滅してしまった種も多い。
これ以上,島の生態や自然環境をくずさないために,
島の人たちは自然との共存を目指しているそうだ。

明日から鹿児島に潜りに行くので,
詳しいツアーレポートは,また,後ほど。

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どこんじょうせんすいくらぶ
[URL]
[小笠原(東京都)]

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