*極チビピグミー
2013-11-14


坊津の海でもおなじみとなった,
会いにいけるアイドル,ピグミーシーホース。
現金なもので,いつでも会えるとわかってしまうと,
ついつい,スルーしてしまうこともよくある話で,
第一発見者として,少々申し訳ない気もします。

でも最近,とても悲しいことになっていました。
住処となっていたイソバナの一部が折れて,
どこかになくなってしまっており,
それに伴ってかどうかは謎ですが,
複数いた個体が,
たった1匹になってしまったそうです。

この2年間,元気にコロニーをつくって,
安定して平和に暮らしていただけに,
単なるお引っ越しとも思えず,
にわかには信じられない出来事でした。

ピグミーシーホースは,生涯一夫一婦制だそうです。
今回の出来事で,つがいの関係が壊れていたとしたら,
とても悲しいことです。

また賑やかなコロニーに早く復活してほしいと
願いつつ,孤独となってしまった家主の様子を
お見舞いに訪れました。

潮の流れがやや強く,イソバナのポリプが開き加減で,
写真映えするシチュエーション。
押し並べて単調な風景になってしまいがちな
ピグミーシーホースの写真に
ありがたいアクセントを与えてくれます。

見慣れた個体をやすやすと見つけ出し,
ファインダーをのぞいて撮影を始めた奥様が,
突然,聞き取り不能な大声を上げました。
驚いて,近づいた私(旦那)の目の前に
差し出されたスレートに走り書きされたコメントは,
「子ども産んどる,2匹産んどる」

慌てて,目をこらしてよくよく見てみると,
成魚の頭くらいの大きさしかない,
およそ5mmくらいの極小サイズの個体が2匹,
イソバナの枝にしがみついていました。

ピグミーシーホース/幼魚
禺画像]
撮影者:どこせん旦那
撮影地:坊津(鹿児島)

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